人工授精(AIH)に進んだ理由と体験談

人工授精

タイミング法からAIHに切り替えた理由

タイミング法を数回試しましたが、体の負担はそこまで大きくなかったものの、毎回注射や内服で排卵を調整していたため、ステップアップに抵抗はあまりありませんでした。

大きな違いは、タイミング法が性行為で受精を目指すのに対して、人工授精(AIH)は病院で洗浄・濃縮した精子を直接子宮内に注入すること。

排卵誘発剤やホルモン注射をすでに使っていた私にとって、違いは最終段階の受精方法だけだったので、より確率が高そうなAIHを選ぶことに迷いはありませんでした。
またタイミング法と人工授精を併用することも可能のため一番妊娠しやすいタイミングは人工授精を行い、その他可能性のあるタイミングで性行為を行いました。

男性不妊にも効果的なAIH

実は、精子の運動率や数に軽度な問題がある場合でも、AIHは妊娠率を高めることがあります。 精液を病院で洗浄・濃縮し、元気な精子を子宮内に直接届けることで、自然受精より効率的になる場合があるのです。

妊娠の確率を少しでも上げたい方や、男性側に少しでも不安がある場合には、タイミング法よりもAIHを検討する価値はあると感じました。

私の体質とOHSS(卵巣過剰刺激症候群)

私はAMHがやや低く、なおかつホルモンに敏感な体質だったため、2回目の人工授精の際、排卵誘発剤や注射によって卵胞が過剰に反応してしまいました。また一概には言えませんが、タイミング法をはじめた頃は卵胞の成長が遅いとかはなかったと思うのですが数周期治療を続けると卵胞の成長が遅くなりhmg注射を打つ回数や量が増えていったことも原因かと思います。

AMHとは
AMH検査とは?わかることや費用、検査を受けるメリットを解説 | にしたんARTクリニック
AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査とは、近年不妊症治療領域で注目を集めている、血液中のAMH値の濃度を調べる検査です。卵巣が卵子をどれくらい排卵する能力があるのかを、AMH値から推測します。AMH値が高ければ卵子数が多いことを意味し、低い場

その結果、中等度のOHSS(卵巣過剰刺激症候群)を発症。 腹水がたまり、お腹が常にパンパンに張ったような状態で、とにかく苦しかったです。体重も突然1-2kg増えて驚きました。

OHSSとは

OHSSになると、血栓リスクも上がるので、油断できない症状です。私は排卵日超えてから数日後〜生理が来るまではお腹が苦しかった記憶です。

ちょうどOHSSと診断された日、友達と横浜中華街で食べ歩きをする予定がありました。 でも不妊治療や化学流産について話せる状態ではなく、「お腹の調子がよくなくて」とだけ伝え、のんびり歩くペースにしてもらいました。


人工授精2回目の化学流産

2回目の人工授精を行った際、妊娠検査薬を使用すると、蒸発線のようなごく薄い線が数日間続けて現れました。このことから、化学流産(ごく初期の流産)だった可能性が高いと感じています。

実は、1回目のタイミング法のときにも同じように薄い反応が出たことがあり、「今回もやはり難しかったのか…」という落胆の気持ちと同時に、「受精卵に問題があったのか、それとも着床のタイミングに何か原因があるのか」と、不安と疑問が入り混じった気持ちになりました。

**化学流産は妊娠超初期に起こることが多く、妊娠検査薬で一度は陽性が出ても、生理予定日あたりに少し遅れて出血し、そのまま通常の生理のように終わってしまうケースが少なくありません。**見た目には「生理が遅れただけ」と捉えられることもありますが、実際には確かに一度妊娠反応があったという事実に、少なからず心が揺さぶられました。

排卵誘発剤のリスクと双子の可能性

AIHに使う排卵誘発剤によって、複数の卵胞が育ちやすくなります。 その結果、二卵性の双子を妊娠する可能性が高くなります。

もちろん妊娠は嬉しいことですが、OHSSのような状態で多胎妊娠となれば、母体への負担はとても大きくなります。

もし今回のAIHで妊娠していたら、体調的に入院が必要だったかもしれません。


AIHだけでなくタイミング法の時も含め、薬や誘発剤を使うことで副作用が出ることがあります。OHSS以外にもホルモンバランスの変化が原因で太りやすくなったり、シミができやすくなったりしました。(自分の代謝が落ちてることが原因かもしれませんが笑)

これからAIHを考えている方の参考になれば幸いです。

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