不妊治療を進めるうえで気になる「費用」と「通院数」。
私自身、タイミング法から人工授精(AIH)にステップアップした経験があり、どちらも複数回トライしました。
この記事では、実際にかかった費用や通院回数を具体的にまとめています。
ただし、治療内容や回数は人それぞれ大きく違うため、あくまで「一例」としてご覧ください。
タイミング法と人工授精の費用感はあまり変わらない?
意外かもしれませんが、1回ごとの金額で見ると、タイミング法と人工授精の費用には大きな差がありません。
人工授精(AIH)自体の費用は1回5,000〜6,000円ほど。
実際にはそれに加えて診察やエコー、血液検査、排卵誘発剤、注射などが加わるため、トータルの通院回数や薬の使用状況によって費用が変動します。
実際の通院回数と費用まとめ(筆者の場合)
私のこれまでの治療歴から、各周期の通院回数と費用の目安をまとめました。
(2024年12月-2025年4月の期間)
回数 | 内容 | 通院回数 | 費用(合計) | 備考 |
---|---|---|---|---|
1回目 | タイミング法 | 7回 | 約20,000円 | 初診・検査料含む |
2回目 | タイミング法 | 8回 | 約15,000円 | 内診+排卵チェック中心 |
3回目 | タイミング法+AIH | 8回 | 約13,000円 | 比較的スムーズな周期 |
4回目 | タイミング法+AIH | 13回 | 約31,000円 | 卵胞の育ちが悪く、注射+OHSS観察あり |
治療内容によって通院回数が倍近く違うこともあります。
特に排卵誘発剤や注射を使った周期は、来院頻度が高めになりがちです。
仕事しながら通院できる?
正直に言うと、フル出社で勤務時間が固定されている場合は、通院を続けるのはかなり厳しいと感じます。
特に排卵日や治療のタイミングに合わせて通院日時を決める必要があるため、会社の近くのクリニックで時間にある程度融通が利く環境が理想です。
私が通っていたクリニックでは、「明日来れる?」「〇曜日の〇時なら来られる?」といった具合に、排卵日や治療内容に合わせて急遽、通院日時が決まることが多かったです。
さらに、私が通院を続けられた理由は以下のような環境があったからだと思います。
- 在宅勤務だったこと
- クリニックが比較的空いていたこと(1h-1.5hで完結していた)
- 勤務時間の調整ができたこと
- 会社に不妊治療の理解があったこと(人事に相談)
体外受精にステップアップした際は通院に片道40分かかるようになりましたが、それでも時間調整や有給休暇を活用しながら続けることができました。
また、クリニックの開院時間前に行って早い受診番号をもらうなど、効率よく通院する工夫もしていました。
これからの社会に期待したいこと
共働きの家庭が増え、晩婚化も進む中不妊治療を検討する女性は今後ますます増えていくと思います。
そんな中で、もっと社会全体が不妊治療に優しい仕組みや理解を深めていってほしいと心から願っています。
不妊治療の助成金制度も活用できる
私は東京都在住のため、一般不妊治療に対する助成制度を利用して、1回あたり最大5万円が補助されました(条件あり)。
各自治体によって内容が異なるため、「○○市 不妊治療 助成金」などで検索し、自分の住んでいる地域の制度を調べてみてください。
費用や通院数は人によって全然違うからこそ、「体験談」が参考になる
体の状態、卵胞の育ち方、仕事との両立…。
治療の進み方は人それぞれで、「平均〇万円」といった情報だけでは分からないことも多いです。
この記事が、「治療を始めたいけど、どのくらい費用がかかるの?」「通院ってどれくらいの頻度?」と不安に思っている方の参考になればうれしいです。
コメント